教職大学院とは



●教職大学院創設の背景
  我が国では近年、学力低下、いじめ、不登校、学校の小規模化、家庭や地域の教育力低下、発達障害の子どもの増加など、学校教育の課題が複雑化・多様化してきております。また、社会状況が変化して、保護者や児童生徒、地域住民の学校に対する期待やニーズが多様化してきています。これらに対応するために、各学校は自ら創意工夫して、特色ある教育課程や、効果的な学習指導、生徒指導の方法を開発し実施するとともに、それらを行う校内組織を整備することが求められるようになりました。このような学校づくりには、これを中心的に推進することのできる高度な専門性と実践力を身につけたリーダー的な教員の存在が不可欠です。教職大学院は、そのようなスクールリーダーを養成するために創設されました。

●教職大学院の養成する人材
  教職大学院は、高度専門職業人の養成に特化した大学院である専門職大学院の形態の一つです。それは、次の2タイプのスクールリーダーの養成を目的とします。
@学部段階で教員として基本的な資質能力を習得した者を対象とした、新しい学校づくりの有力な一員となり得る新人教員の養成。
A現職教員を対象とした、地域や学校において指導的役割を果たし得るスクールリーダーの養成。

●教職大学院の特色
  教職大学院(専門職学位課程)は、これまでの教育系大学院(修士課程)と比較して次のような特色をもっています。
@理論と実践を融合した教育内容・方法であること。
A事例研究、模擬授業、授業観察、ロールプレーイング、フィールドワーク、双方向的・多方向的なディスカッションなど、実践的な指導法を用いること。そのために4割以上の実務家教員が必置とされていること。
B教育分野の高度専門職業人の養成に特化しているので、研究指導や修士論文は課されないこと。
C大学院の運営全般においてデマンドサイド(学校、教育委員会等)と連携すること。
D組織的なFDや外部評価、第三者評価など、普段の検証・改善システムを構築すること。

  教職大学院制度の概要については文部科学省ホームページも参照